潰瘍性大腸炎とは

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潰瘍性大腸炎は慢性の炎症性腸炎の一種とされる疾患で、厚生労働省が定める指定難病のひとつにも挙げられています。主に免疫異常によって、大腸粘膜に炎症が起きると考えられていますが、異常が発生するメカニズムは今のところ解明されていません。

発症年齢は、若者世代から高齢者世代まで幅広いのですが、比較的若い方に発症することが多いとされています。特徴としては、大腸にのみに腸炎を発症します。慢性の炎症は直腸から進みますが、炎症の進行状態によって4つのタイプ(直腸炎型、遠位大腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型)に分類されます。慢性的な炎症が続くと、粘膜のびらんや潰瘍が形成されるようになります。

主な症状は、下痢、血便、腹痛、体重減少、貧血、嘔吐、発熱などです。炎症が直腸のみ(直腸炎型)であれば、血便の症状しか現れないこともあります。ちなみに慢性の腸炎が長期間続くと大腸癌の発生リスクが高くなります。

症状などから潰瘍性大腸炎が疑われると、診断をつけるために血液検査や大腸内視鏡検査を行います。内視鏡検査では、大腸粘膜を観察し、炎症、発赤、びらん、潰瘍などの変化が見られれば、一部の粘膜組織を採取し、病理検査で詳細に調べます。

治療について

残念ながら現時点では、潰瘍性大腸炎を完治させる治療方法はありません。したがって治療はできる限り大腸粘膜の炎症を抑え、寛解の状態にすることを目指します。治療の中心は薬物療法です。主に使われる薬剤は、炎症を抑える薬(5-ASA製剤ペンタサ、アサコールなど)や免疫を調整する薬(ステロイドなど)です。
これらの薬剤はとても有効性が高く、治療が始まると1-2週間で症状の改善が得られ、9割以上の方で病状は安定します。治療を継続できれば日常生活に支障がないくらいになります。
妊娠や出産にもほぼ影響はありません。出産後に一時的に病状が不安定になることがありますが、薬の調整で対応できることが多いです。出産後のホルモンバランスの変化によるものと考えられています。
薬物治療の効果が乏しく、特殊な治療や外科的治療が必要になることもありますが、少ない割合です。

ふくろう内科・内視鏡クリニック新宿高田馬場
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松下 昌直
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