内視鏡検査について
当院では、苦しさが少ない・やさしい内視鏡を心がけています。
内視鏡が苦手な方、女性の方、ご年配の方、より多くの方に内視鏡検査を受けて頂くため、できる限り苦しさや辛さを減らせるように努めています。
静脈麻酔(鎮静剤)を積極的に使用していますが、それ以外にも苦しさを低減できるように工夫しています。
一人一人に合わせた方法で安心・安全な内視鏡検査を行っています。
苦しさの少ない内視鏡検査をお望みの方は、当院にご相談ください。
内視鏡検査をお考えの方へ
内視鏡検査とは、先端に小型のビデオカメラが付いている細長い管状の医療機器(内視鏡スコープ)を体内に挿入して胃や大腸の中を観察する検査です。
撮影された画像はテレビモニターに映し出されリアルタイムに胃や大腸の内部を観察することができます。病変が疑われればスコープの先端から鉗子という器具で組織を採取することもできます。
胃がん・大腸がんの早期発見には内視鏡検査が必要です
内視鏡検査の最も重要な役割は、胃がんや大腸がんを早期に発見し、早期治療につなげることにあります。初期の状態では自覚症状がほとんどない胃がんや大腸がんの早期発見には、積極的な内視鏡検査が必要です。それも検査は1回だけでなく、繰り返し定期的に受けることが大切です。
しかしながら内視鏡検査には、苦しい・辛いといったイメージがあるために検査をためらうことも少なくありません。
当院では、胃がんや大腸がんの早期発見という大きな目的のため、一人でも多くの方に検査を受けて頂けるように苦しさや痛みの少ない検査を行っています。また安心して繰り返し受けて頂けるようにいろいろな工夫や環境を整えています。
胃がんや大腸がんが心配な方、苦しさの少ない検査を望まれる方は、当院へご相談ください。
胃内視鏡検査(胃カメラ)
胃内視鏡検査(胃カメラ)は、口もしくは鼻から内視鏡スコープを挿入して、食道・胃・十二指腸を観察します。胃炎、胃潰瘍、胃がん、逆流性食道炎、ピロリ菌感染などの病気を診断することができます。胃痛、むかつき感、胸やけ、食欲低下など胃部症状がある方が対象になります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門から内視鏡スコープを挿入して、直腸・結腸・盲腸まで観察します。大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎などの病気を診断することができます。下痢、便秘、下腹部の痛み、血便、便に血がつくなどの便通が悪い方や腸の症状がある方が対象になります。
胃や腸に不調を感じる方、内視鏡検査をお考えの方は、当院へご相談ください。
胃内視鏡検査(胃カメラ)
胃内視鏡検査(胃カメラ)は、口もしくは鼻から内視鏡スコープを挿入して、食道・胃・十二指腸を観察します。
胃炎、胃潰瘍、胃がん、逆流性食道炎、ピロリ菌感染など胃や食道の病気を診断できます。
胃内視鏡検査が必要な症状
- 胃痛、上腹部の痛み
- 貧血を指摘された
- 胃もたれ、胸やけ
- 体重減少
- 吐き気、嘔吐
- H. ピロリ菌が心配
- 食べ物が胸につかえる感じ
- 胃がんや食道がんが心配
- のどの違和感・つまる感じ
- 健康診断で精密検査を指示された
- 黒い便が出る など
上記いずれかの症状が、一つでもあれば胃内視鏡検査をお考えください。
胃内視鏡検査でわかる病気
- 萎縮性胃炎、慢性胃炎
- 胃がん
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 急性胃炎
- 胃ポリープ
- 胃潰瘍
- アニサキス症
- 十二指腸潰瘍
- H. ピロリ菌感染症
- 食道裂孔ヘルニア など
上記いずれかの症状が、一つでもあれば胃内視鏡検査をお考えください。
当院における胃内視鏡検査(胃カメラ)の6つの特徴
1.苦しさの少ないやさしい検査
ご希望により静脈麻酔(鎮静剤)で眠っている間に検査が受けられます。
※麻酔薬の効き具合には個人差があります。検査後は30~60分ほどお休みいただきます。
先端の太さが5mmの細径スコープを使用していますので、のどの違和感は軽減されます。
(通常スコープの太さ9-10mmに比べて)
検査後は30~60分ほどお休みいただきます。
舌を押さえて嘔吐反射を出にくくするマウスピースを使用しています。
専用のゴムバンドで固定するので静脈麻酔で眠ってしまっても外れることがなく安定して検査が行えます。
検査時に炭酸ガスを使用すると、検査後の腹満感(おなかが張った感じ)が軽減されます。
□鎮痙剤(胃の動きを止める薬)を使用しないので、検査後にガス(おなら)が出しやすく、腹満感が早く消失します。
2.鼻からの検査も選べます
鼻から入れる内視鏡(経鼻内視鏡)もお選びいただけます。
のどの反射が少ないので楽に感じる人が多いです。
鼻からの検査では静脈麻酔(鎮静剤)を使わないことが多いので、検査後すぐに帰ることができま
す。
経鼻内視鏡検査
★経鼻内視鏡検査が苦しさが少ない理由①
左図の内視鏡スコープを口から挿入した場合は、舌根(ベロのつけ根)に接触することで嘔吐反射が出て辛くなってしまいます。
右図の鼻から挿入した場合は、舌に触れることがないために嘔吐反射が出づらくなります。
嘔吐反射(オエッとなる反射)が少ないことが、経鼻内視鏡の最大のメリットです。
経験のある方ならご理解いただけると思いますが、胃内視鏡検査で最も辛い嘔吐反射を抑えることで検査中の苦しさ・辛さが軽減されます。
★経鼻内視鏡検査が苦しさが少ない理由②
経鼻内視鏡で使われる内視鏡スコープは、通常のものに比べて細く作られています。直径で約半分の太さになります。
細いことで内視鏡スコープは柔らかくしなやかになるため喉の違和感や胃の圧迫感はかなり軽減されます。
★経鼻内視鏡の注意点
経鼻内視鏡は、苦しさが少なくなる有用な方法ですが、注意点もございます。
スコープの挿入により鼻の痛みを感じたり、鼻出血が出ることがあります。
稀にですが、鼻腔が狭い方や鼻炎などの方などはスコープが入れられないこともあります。
胃を膨らませる送気や胃液を吸引するのに少し時間(1~2分程度)がかかることがあります。
胃内視鏡検査(胃カメラ)検査法の比較
経口 麻酔なし |
経口 麻酔あり |
経鼻 | |
---|---|---|---|
嘔吐反射* | 出やすい | ほぼ感じない | 少ない |
検査中の苦しさ* | 感じる | ほぼ感じない | 少ない |
検査時間 | 6~7分 | 6~7分 | 7~8分 |
血圧・心拍数 | 上昇しやすい | 変化が少ない | 変化が少ない |
検査後 | すぐに帰れる | 30~60分程度の休む時間が必要 | すぐに帰れる |
車・自転車の運転 | 出来る | 出来ない | 出来る |
難点 | 辛さを感じる | 注射が必要 費用がかかる |
鼻の痛み、鼻出血の可能性あり |
3.最新の機器・設備による検査
オリンパス社製の最新鋭EVIS X1内視鏡システムCV-1500を導入しています。
ハイビジョン高画質・高精細なビデオ画像で微細な病変や粘膜の変化も鮮明に描出することが出来るのでより質の高い検査を行えます。
通常の白色光観察に加えて、狭域帯イメージ(NBI)という画像処理技術で観察や診断をサポートします。
この画像強調観察を用いることで病変の質的診断が容易になり、効率的な検査が行えます。
内視鏡室は内視鏡画像が見やすくなる「青色光」の照明器を設置しています。
「青色光」は内臓の「赤色」の補色効果によりモニターの視認性を向上させ、より質の高い内視鏡検査に貢献します。
「青色光」は、涼しさや安息を感じさせる色とされ、興奮を抑え、落ち着きを与えるなど、心理的な効果も期待されます。
内視鏡室は、3方向の出入り口を設け、効率的に換気が行える設計になっています。
1回の検査ごとに十分な換気を行っています。
検査中も大型換気扇により持続的な換気を行うことでウイルスなどの感染対策を徹底しています。
検査中は、生体監視装置で血圧、脈拍、酸素飽和度を観察しながら行うことで、より安全な検査が行えるように細心の注意をはらっています。
内視鏡機器や処置器具は、1回の使用ごとに専用の内視鏡洗浄機や高圧蒸気滅菌装置にて洗浄・消毒滅菌を行っています。
内視鏡学会のガイドラインに沿った衛生管理を行ていますので感染症を心配することなく安心して検査を受けていただけます。
4.専門医による丁寧な検査
消化器内視鏡専門医(日本消化器内視鏡学会の認定専門医)による質の高い内視鏡検査をご提供します。
検査を受ける方の状況に応じて少しでも苦しさを軽減できるように工夫し、丁寧な検査を心がけています。
内視鏡検査に精通した看護師が検査を介助することでより良い検査が行えます。
安心して検査を受けていただけるように事前の問診や説明は丁寧に行っています。
検査後は、撮影した内視鏡画像を見ながら説明いたします。
組織検査を行った場合は、2週間後に最終報告をさせて頂きます。
5.H.ピロリ菌の同時検査
胃内視鏡検査では直接H.ピロリ菌を観察することは出来ませんが、胃炎の有無などから評価が出来ます。
H.ピロリ菌の感染で特徴的な胃炎の変化(萎縮性胃炎)が内視鏡検査で見つかればH.ピロリ菌の検査を同時に行うことが出来ます。
H.ピロリ菌の感染が確認できれば除菌治療を行います。
6.楽に受けるための姿勢
検査を少しでも楽に受けるためには適切な姿勢をとることも大切です。 左腕を下に寝そべります。両手は身体の前に下げる感じです。左足はまっすぐ伸ばします。右足は膝を少し曲げ前に出して身体を支えます。 顎を前に出して、視線は少し頭側を向くようにします。 出来るだけ身体の力を抜いてリラックスするように意識してください。
頭は背中側に少し反らし、あごを前に出します。(頭側を見上げる感じ)
この姿勢により口からのどまでがまっすぐになります。内視鏡スコープの通り道が直線的になりのどの抵抗感が軽減されます。
あごを引く姿勢だと、口からのどの角度が強くなります。
内視鏡スコープの通り道が急角度になりのどの抵抗感が強くなります。
身体は少しうつ伏せ気味(床を見る感じ)になります。
左の頬が枕に触れている状態を維持します。
検査中は刺激で唾液がたくさん出ます。
唾液を飲み込もうとするとむせ込んで苦しくなるので、少し下を向いて口から唾液が出しやすくします。
顔が上向きになっていると唾液がのどに垂れ込んでしまいます。
唾液がのどに流れるとむせて苦しくなってしまいます。
検査中は上図のように下を向いて唾液は飲まないようにします。
舌の付け根(舌根)に内視鏡スコープが当たると嘔吐反射が出やすくなります。
舌をのどの奥に引っ込めることで内視鏡スコープが舌根に当たらなくなると嘔吐反射が出づらくなります。
胃内視鏡検査(胃カメラ)の流れ
1.検査前
- 診察時もしくは予約サイトからご予約ください。
- 健康診断などの二次検診の場合は、資料をお持ちください。
- 常用薬がある場合は、お薬手帳などをお持ちください。
*当日検査を希望される場合は、事前にお電話ください。
2.検査前日
- 前日までの食事の制限はありませんが、遅くても21時までには夕食を済ませてください。
- お水やお茶などは飲んでも大丈夫です。
3.検査当日
- 常用薬(血圧のお薬など)は起床後すみやかに服用してください。
*糖尿病薬は服用しないでください。インスリンも注射しないでください。 - 来院されましたら事前の問診と説明があります。
4.検査時
- 検査室で消泡剤(胃の中の泡を減らす薬)を飲んでいただきます。
- のどの局所麻酔を行います。ゼリー状やスプレーの麻酔薬を使います。
- 検査台に仰向けに横になっていただきます。
- 鼻からの方は、麻酔薬を塗った細いチューブを鼻に入れます。
- 準備ができたら左を下に横向きになります。口からの方はマウスピースをくわえます。
- 静脈麻酔を希望の方は、鎮静剤を静脈注射します。
- 姿勢を整えてから検査が始まります。
- 検査時間は6~8分です。
5.検査終了後
- 検査後は少しお休みいただきます。
- 静脈麻酔(鎮静剤)を使われた方は、30~60分程度ベッドでお休みいただきます。
- 落ち着きましたら診察室で検査結果をご説明いたします。
- 組織検査を行った場合、最終報告は2週間後になります。
胃内視鏡検査(胃カメラ)の注意事項
- 常用薬は必ず確認させてください。休薬などが必要なことがあります。
*当日、糖尿病薬は服用しないでください。インスリンも注射しないでください。 - 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用中には組織検査が出来ないことがあります。
- 経鼻内視鏡を受けた方は、検査後に鼻を強くかまないでください。鼻血が出ることがありますが、しっかり押さえれば止まります。
- 静脈麻酔(鎮静剤)を使われた方は、車やバイク、自転車の運転は出来ません。注意を要する機械の操作も控えてください。
*大量の血を吐いている方や全身の状態が悪い方は、当院で対応できないことがあります。
胃内視鏡検査(胃カメラ)の費用について
胃内視鏡検査 | 3割負担 | 1割負担 |
---|---|---|
検査のみ | 約3,600円 | 約1,200円 |
組織検査1ヶ所 | 約7,500円 | 約2,500円 |
組織検査2ヶ所 | 約11,000円 | 約3,600円 |
※上記はおおよその金額になります。初診料・再診料、薬剤料、処方箋料などが加算されます。
区民検診(新宿区・中野区)胃がん検診
胃内視鏡検査 | 徴収あり |
---|---|
検査のみ | 2,000円 |
鎮静剤使用 | 1,800円 |
経鼻内視鏡 | 追加料金なし |
組織検査を行った場合、追加の費用が発生します(保険適応)
3割負担 | |
組織検査1ヶ所 | 約4,000円 |
組織検査2ヶ所 | 約7,500円 |
※当院で初めて内視鏡検査を受ける方は、感染症検査(別途1,170円・保険適応)をお願いしています。
H.ピロリ菌検査の費用
*1割負担の方は、下記料金のおおよそ1/3の料金です。
胃内視鏡検査 | 3割負担 | 検査方法 |
血清抗体検査 | 780円 | 血液検査 |
尿素呼気試験 | 1,010円 | 呼気を採取する検査 |
H.ピロリ菌検査について
- 血清抗体検査は、血液検査で行える簡便な検査です。
- 血清抗体検査は、除菌治療後の判定には用いません。
- 尿素呼気試験は、除菌治療後の判定に用います。
- 尿素呼気試験は、胃酸分泌を抑制する薬剤の影響を受けてしまいます。服用中の方は休薬などが必要になります。
*保険診療では、H.ピロリ菌検査のみを単独で受けることは出来ません。胃内視鏡検査を合わせて受ける必要があります。
内視鏡検査よくある質問
-
1.胃内視鏡(胃カメラ)は予約が必要ですか?
- 原則は、予約制です。検査枠に空きがあれば当日の対応もいたします。
-
2.胃内視鏡(胃カメラ)は当日の申し込みも可能ですか?
- 当日の診療状況によりますが、できる限り対応いたします。
*事前にご確認をお願いします。食事を取っていないことが条件です。 -
3.胃内視鏡(胃カメラ)は口からですか、鼻からですか?
- ご希望で選択できます。鼻から挿入する方が楽と感じる人が多いです。
-
4.眠っている間に検査ができますか?
- ご希望に応じて静脈麻酔(鎮静剤)を使います。検査後30~60分ほどお休みいただきます。
-
5.胃内視鏡(胃カメラ)の検査時間はどのくらいですか?
- 通常では6~8分です。組織検査を行った時などは1分ほど延長します。
-
6.胃内視鏡(胃カメラ)の前に食事の制限がありますか?
- 当日は食事をしないでください。水やお茶などはお飲みいただいて大丈夫です。
-
7.胃がん検診(区民検診)を内視鏡で受けることが出来ますか?
- はい。受けることが出来ます。新宿区と中野区にお住まいの方に限ります。
-
8.胃内視鏡(胃カメラ)の時にH.ピロリ菌の検査ができますか?
- はい。慢性胃炎(萎縮性胃炎、ピロリ胃炎)が疑われると検査を追加します。
-
9.検査結果は当日聞くことができますか?
- 検査後にご説明します。組織検査を行った時は、最終結果は2週間後になります。
-
10.内視鏡検査は健康保険の対象ですか?
- はい。健康保険で対応いたします。付随する検査なども同様です。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門から内視鏡スコープを挿入して、大腸(直腸・結腸・盲腸)を観察します。 大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎など大腸の病気を診断できます。
大腸内視鏡検査が必要な症状
- 下痢が多い
- 便潜血検査が陽性になった
- 便秘がひどい
- 親族が大腸がんになった
- 下痢と便秘を繰り返す
- 40歳以上で大腸内視鏡を受けたことがない
- 便が細くなった
- 下腹部痛がある
- 以前に大腸ポリープを指摘された
- 血便、便に血がつく など
上記いずれかの症状が、一つでもあれば大腸内視鏡検査をお考えください。
大腸内視鏡検査でわかる病気
- 大腸ポリープ
- 感染性腸炎
- 大腸腺腫
- アメーバ性腸炎
- 大腸がん
- 大腸憩室症
- 直腸がん
- 過敏性腸症候群
- 潰瘍性大腸炎
- 痔核
- 虚血性大腸炎 など
上記いずれかのご病気が心配な方は、大腸内視鏡検査をお考えください。
当院における大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の6つの特徴
1.苦しさの少ないやさしい検査
痛みを軽減できるように痛み止め薬(鎮痛剤)を使用しています。
ご希望により静脈麻酔(鎮静剤)で眠っている間に検査が受けられます。
※鎮痛剤・鎮静剤の効果には個人差があります。検査後30~60分ほどお休みいただきます。
腸管に負担の少ない細径スコープ(11mm)を使用しています。
大腸検査用の中では細く、しなやかなスコープです。
必要時には硬度を変えることで大腸の奥まで入れることにも問題ありません。
検査時に炭酸ガスを使用していますので検査後の腹満感(おなかが張った感じ)が少なく、早く軽減されます。
鎮痙剤(胃の動きを止める薬)を使用しないので、検査後にガス(おなら)が出しやすく、腹満感が早く消失します。
2.最新の機器・設備による検査
オリンパス社製の最新鋭EVIS X1内視鏡システムを導入しています。
ハイビジョン高画質・高精細なビデオ画像で微細な病変や粘膜の変化も鮮明に描出することが出来るのでより質の高い検査が行えます。
通常の白色光観察に加えて、狭域帯イメージ(NBI)という画像処理技術で観察や診断をサポートします。
この画像強調観察を用いることで病変の質的診断が容易になり、効率的な検査が行えます。
内視鏡室は内視鏡画像が見やすくなる「青色光」 の照明器を設置しています。
「青色光」は内臓の「赤色」の補色効果によりモニターの視認性を向上させ、より質の高い内視鏡検査に貢献します。
「青色光」は、涼しさや安息を感じさせる色とされ、興奮を抑え、落ち着きを与えるなど、心理的な効果も期待されます。
内視鏡室は、3方向の出入り口を設け、効率的に換気が行える設計になっています。
1回の検査ごとに十分な換気を行っています。
検査中も大型換気扇により持続的な換気を行うことで感染対策を徹底しています。
検査中は、生体監視装置で血圧、脈拍、酸素飽和度を観察しながら行うことで、より安全な検査が行えるように細心の注意をはらっています。
内視鏡機器や処置器具は、1回の使用ごとに専用の内視鏡洗浄機や高圧蒸気滅菌装置にて洗浄・消毒滅菌を行っています。
内視鏡学会のガイドラインに沿った衛生管理を行っていますので感染症を心配することなく安心して検査を受けていただけます。
3.専門医による丁寧な検査
消化器内視鏡専門医(日本消化器内視鏡学会の認定専門医)による質の高い内視鏡検査をご提供します。 検査を受ける方の状況に応じて少しでも苦しさを軽減できるように工夫し、丁寧な検査を心がけています。
内視鏡検査に精通した看護師が検査を介助することでより良い検査が行えます。 安心して検査を受けていただけるように事前の問診や説明は丁寧に行っています。
検査後は、撮影した内視鏡画像を見ながら説明いたします。
組織検査を行った場合は、2週間後に最終報告をさせて頂きます。
4.検査と同時にポリープ切除ができます(日帰りポリープ切除)
小さなポリープ(7~8mm程度まで)は、検査と同時に切除可能です。
1cm以上の大きなポリープや出血の可能性が高い場合などは関連施設へご紹介しますのでご安心ください。
5.選べる前処置剤
大腸内視鏡では、検査前に洗腸液(下剤)で前処置が必要です。
前処置を上手く行うことも良い検査を行うためには大切です。
当院では数種類の洗腸液をご用意しています。お好みや便通の具合により選択いただきます。
ニフレック | モビプレップ | マグコロール散 | ピコプレップ | サルプレップ | |
---|---|---|---|---|---|
薬液と水の量 | 薬液のみ2L | 薬液1.5L+水1L | 薬液のみ1.8L | 薬液150mL×2回 水1250+750mL |
薬液480mL~ 水980mL~ |
味 | 薄いレモン味 | 薄い梅味 | スポーツ飲料 | オレンジ味 | 濃いレモン味 |
洗浄力 | 標準 | 良い | 標準 | やや弱い | 良い |
特徴 | 最もよく使われている | 比較的飲みやすい味 きれいになったら終了 |
比較的飲みやすい味 | 飲みやすい味 | きれいになったら終了 |
難点 | 量が多い | 量が多い 高齢者には不向き |
量が多い | 飲み方が煩雑 洗浄力が弱い |
飲み方が煩雑 味が良くない |
個別の前処置スペース
検査の前処置で下剤を飲むための個別スペースをご用意しています。
前処置専用のお手洗いをご用意しています。
前処置(下剤を飲む)は、ご希望に応じてご自宅で行っても結構です。
事前に説明を聞いていただければ問題なくできます。
ご不安な方は院内で行うこともできます。
どうしても前処置の下剤を飲めない方には、鼻からチューブ入れる方法(経鼻胃管)もあります。 ※積極的にお勧めする方法ではないので、事前にご相談ください。
検査前食のご提供しています
大腸内視鏡では、数日前から検査前日まで消化の悪い食品は控えていただいています。
特に検査前日は消化の良いものを食べていただくようにお願いしています。
検査前日に検査前食をご利用いただくと、食品を選ぶ煩わしさがなくなります。
朝食・昼食・夕食と比較的ボリュームがあります。
おいしく食べられます。
朝食・夕食はeコロンと同じですが、昼食が携行用のゼリーとビスケットになります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ
1.検査前
- 診察時もしくは予約サイトからご予約ください。
- 予約サイトからご予約された方は、1週間前までに事前診察にいらしてください。
- 常用薬がある場合は、お薬手帳などをお持ちください。
- 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)は休薬していただくことがございます。
- 3~5日前から消化の良いものを召し上がってください。
- 便秘症や宿便の方は、数日前から下剤などで便通を調整してください。
2.検査前日
- 前日の夕食は遅くても20時までには済ませてください。
- お水やお茶などは夕食後もお飲みいただいて結構です。
- 事前診察時にお渡したラキソベロン内用液を就眠前に服用してください。
- 検査に備えて早めにお休みください。
3.検査当日
- 常用薬(血圧のお薬など)は起床後すみやかに服用してください。
*糖尿病薬は服用しないでください。インスリンも注射しないでください。 - ご自宅で前処置(下剤の服用)をされる方
8時頃から前処置(下剤の服用)を始めてください。
11時頃までを目安に下剤を飲んでください。
便汁がうすいレモン色になれば終了です。
13時頃にご来院ください。来院されましたら事前の問診と説明があります。 - 院内で前処置(下剤の服用)をされる方
9時までにご来院ください。来院されましたら事前の問診と説明があります。
来院後すみやかに前処置(下剤の服用)を始めていただきます。
12時頃までを目安に下剤を飲みます。
便汁がうすいレモン色になれば終了です。
4.検査時
- 検査着に着替えてから検査室にご案内します。
- 検査台に横になっていただきます。左を下に横向きになります。
- 肛門に潤滑のゼリーを塗ります。
- 静脈麻酔を希望の方は、鎮静剤を静脈注射します。
- 姿勢を整えてから検査が始まります。
- 検査時間は20~30分です。ポリープ切除をすると少し長くなります。
5.検査終了後
- 検査後は少しお休みいただきます。
- 静脈麻酔(鎮静剤)を使われた方は、30~60分はベッドでお休みいただきます。
- 落ち着きましたら診察室で検査結果をご説明いたします。
- 組織検査やポリープ切除を行った場合、最終報告は2週間後になります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の注意事項
- 常用薬は必ず確認させてください。休薬などが必要なことがあります。
※糖尿病薬は服用しないでください。インスリンも注射しないでください。 - 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用中には組織検査が出来ないことがあります。
- 抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用されている方は休薬していただくことがあります。
- 稀ですがポリープ切除後に出血することがあります。追加処置が必要なことがります。
- 静脈麻酔(鎮静剤)を使われた方は、車やバイク、自転車の運転は出来ません。注意を要する機械の操作も控えてください。
※全身の状態が悪い方は、当院で対応できないことがあります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の費用について
大腸内視鏡検査 | 3割負担 | 1割負担 |
---|---|---|
検査のみ | 約5,100円 | 約1,700円 |
組織検査を行った場合 | 約9,000~16,000円 | 約3,000~5,300円 |
ポリープ切除を行った場合 | 約18,000~24,000円 | 約6,200~8,000円 |
※上記の金額は目安になります。薬剤料・処方箋料などが加算される場合があります。組織検査とポリープ切除した場合は、その個数により費用が変わります。
大腸内視鏡検査よくある質問
大腸内視鏡(大腸カメラ)は事前の受診が必要ですか?
- はい。事前に受診していただき、問診と説明を受けて頂きます。
※検査前日に服用する下剤をお渡ししています。 大腸内視鏡(大腸カメラ)の下剤の服用(前処置)は自宅で出来ますか?
- ご希望で選択できます。ご経験のある方やお若い方は可能です。
前処置の下剤はどのようなものですか?
- 数種類ありますが、いずれも1.5L以上の薬液もしくは水分を飲んでいただきます。
大腸内視鏡(大腸カメラ)の前に食事の制限があります?
- 前日は消化の良い物をお選びください。事前診察でご説明いたします。
※レトルトの検査前食もご用意しています(有料1,200円~)。 大腸ポリープは切除できますか?
- 小さな(7~8mm程度)ポリープは、検査と同時に切除できます。
大腸内視鏡(大腸カメラ)はどのくらい時間がかかりますか?
- 前処置(下剤の服用)に2~3時間程度かかります。(個人差があります)
検査自体は、20~30分程度です。ポリープ切除をすると少し長くなります。 検査結果は当日聞くことができますか?
- 検査後にご説明します。組織検査を行った時は、2週間後の結果になります。
内視鏡検査は健康保険の対象ですか?
- はい。健康保険で対応いたします。付随する検査なども同様です。
- 院長
- 松下 昌直
- 診療内容
- 一般内科|生活習慣病|消化器内科|胃内視鏡|大腸内視鏡|予防接種|各種検診|個人タクシー検診|産業医(産業保健)|潰瘍性大腸炎|過敏性腸症候群|B型・C型肝炎|肝臓病・胆膵疾患|H.ピロリ菌感染症|大腸ポリープ
- お支払い
- クレジットカード支払い可(VISA,Master,JCB,Amex,Diners)
ご予約はこちら
「高田馬場駅」より徒歩3分